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連休二日目

連休ですね。いつもと同じで特にすることもないですー。

去年は何やってたかと思って、昨年のこのブログを見ていたら、前半は三重・津に行って向こうの実家の片付けをやっていた。

ゴミを大量に処分したりしたので、地域の行政やコミュニティの現状・問題が分かって、いろいろ考えるいい機会でした。廃棄物処理や老人福祉を巡る地域社会の自治体・NPO・民間の現状ってやつですか?

さて、私の現実逃避(?)である読書&マイブーム生活の現状は、先週「ラフカディオ・ハーン」(工藤美代子著・NHK出版)を再読し、現在引き続き漱石「吾輩は猫である」をちょびちょび読んでまーす、といったところ。

それに関係して、おととい4月27日(金)に、仕事で築地の某弁護士事務所へ行った際、大江戸線の「築地市場」駅で降り、勝どき橋の近くまで歩いて、帰りには少し付近をうろついた。そんな関係で、昨日は画家・鏑木清方の随筆集「明治の東京」(岩波文庫)を再読。

先日東大・本郷校舎に行って以来、続いている明治後期マイブームの一環です。

ハーンは、東大が本郷に移転する前、あの一帯はお雇い外国人居住地であったそうで、そこの住人の一人であったこと。また東大講師は漱石の前任であったこと。等々の関心で、読み返したら日本に来る前の経歴が実に波乱万丈で面白い。

鏑木清方は「築地明石町」くらいしか絵は知らないながら、今回再読すると、築地が外国人居留地だったころを懐かしく思い出している文章が、いいねぇー。
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さらに新富座とか浜町河岸とかの話に広がっていって、漱石の「猫」の時代のこの地域の雰囲気がよく分かる。

そのあと司馬遼太郎「坂の上の雲」の最終巻付録の「各巻あとがき集」を読んでいくと、政治・軍事面での動き(日露戦争)も分かり、文献だけでも結構この時代を立体的にとらえられるもんですねー。

35年第一次桂内閣には日英同盟が出来るし、一般の庶民は比較的平和を楽しんでいられたので、私が好んで明治の生活を絵にしているのもこの5、6年の間が多い。江戸から持ちつづけた市井の行事四時の行楽、そのころの市民は黙って働き、よく遊んだ、私の過ごして来た一生ではこの期間が万人の住みよく暮らしいいときだったように思える。(鏑木清方「五十年前」)

ほかに与謝野晶子の反戦歌「君死たまふことなかれ」とか、もう少し下ると石川啄木「弓町から-食うべき詩」とかまだまだあるが、今日はこのへんにしておくね。
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これは4・28葛西臨海公園にて撮影。